昨日の朝で大体使えるようにセットアップが終了したので、昨日の午後にQRVしたインプレッションを少し。ちょっと長文ですが、お付き合いを
セットアップに時間がかかった理由の一つが、ハイバンドでのコモンモードです。 同軸も新しくしたのですが、FTIさんが気を利かして、ちょっと長めにしてくれたのですが、実際には1mくらい長くって、やむを得ずループさせておいたのですが、そうするとハイバンドで回り込みが発生しました。 気が付いたのが木曜日の夜です。 ケーブルは短くすれば良いのですが、今回、8D2Wのケーブルにしたため、コネクターの手持ちがありません。 金曜日の朝に土曜日に配達してくれる、Webショップに注文して、土曜日のPMに受け取りとなりました。
土曜日にコネクターが到着して、ケーブルを最短に切断して、接続すると、無事コモンモードも解決です。 ついでにローテーターとアンテナ切替器の余分なケーブルも切断して、最短+αぐらいにして、完璧です。 やっぱり、ケーブルを巻いておくのは良くないですね。(^^;)
次に苦戦したのが、リグとの接続です。マニュアルを読むと、コントローラとリグとCATで接続し、PCとはUSBケーブルで接続なんですが、当局の場合、リグからのCATの信号をLPB2を使って、ハムログ用、WSJT-X用、80mアンテナマッチングボックス用と振り分けております。 そのため、ハムログの細かな設定がKA1-403Sのマニュアル通りにはいかず、試行錯誤して何とか動作まで漕ぎつけました。(ハムログだけを使用すれば、マニュアル通りの設定で動作したことは確認しております。^^;)
アンテナのSWRは微調整可能ですので、ほとんどSWRを1近くまで追い込むことが可能です。 工人舎の技術者直伝のSWR調整方法は以下の通りです。
① まずはラジエターの長さでアンテナを共振させる。つまりリアクタンス分を0にします。 このときはSWRは1には近づきません。
② ディレクターの長さを調整して、アンテナのインピーダンスを50Ωに近づける。 ただし、長さを調整すると、リアクタンス分が変わります。
③ ①と②を繰り返して、アンテナのインピーダンスを50Ωに追い込んでいきます。 当局がやった場合ですが、大体1.1以下にどのバンドでも追い込むことが可能です。
④ 最後にリフレクターの長さを調整して、F/B比を調整。 リフレクターの長さは大きく変えない限り、SWRには影響はありません。 ただ、ゲインとF/B比は同時に最大とはなりませんので、その辺りはどちらを取るかですね。 ただ、この調整は自分だけでは出来ず、ローカルに信号を出してもらっての調整が必要となります。
こんな感じで当局の場合、設定した周波数でSWRを1.1以下に追い込むことが可能でした。 金曜日の夜にはCKNさんにご協力頂き、無事に各バンドでのF/B比のデータまで取ることが出来ました。 ほぼ、カタログ通りのF/B比です。 もう少し追い込むことも可能ですので、その辺りはまた機会があるときに。 CKNさん、ご協力ありがとうございました。
リグとコントローラーが連動しているため、バンドを切り替えると、最初は何にも聴こえませんが、アンテナが同調してくるに従って、信号が聴こえてきます。 今まではマルチバンドのアンテナを使っていましたが、それと比べると、ノイズが少ない感じです。特に、18mは今まで、40/30mとのマルチバンドだったため、ノイジーでしたが、Sで1-2くらい静かになりました。(^^) 他のバンドも良い感じです。
ビームをスイッチ一つで180°変えられるのもとても便利です。 今頃の夕方の北西方面からの信号はSPなのかLPなのか微妙なのですが、スイッチ一つで強い方を見つけられますので、とても便利です。 当局の場合2エレと3エレなので、180°変えてもゲインも大して変わらず、そのまま呼ぶことが可能です。(^^)
こんな感じで何とか動作可能となったのは、日曜日の朝でした。色々とチェックに苦戦していて、気が付けば、皆さん、40mFT8で9Q6BBをコールしております。 北西方面にビームを向けると、ご本尊が見えました。 早速呼び始めますが、ご本尊は数コールで居なくなってしまい撃沈です。 KA1-403Sに変えて、40mの信号は強くなったような気がします。 土曜日の午後には30mCWで、7P8LBともWkd出来ましたので、前のシステムより良く聴こえる気がします。
日曜日の夕方に30mFT8をワッチすると賑やかです。ZD7BGがQRVしているようで、呼ぶ局で一杯です。念のため、ビーム方向を確認すると、やはりLPでした。(^^) しばらく呼ぶと、居なくなって、また出てくるを繰り返しておりましたが、何とかWkdすることが出来ました。 ZD7BGを呼んだ後で、ロシアの局から呼ばれたのですが、ビームを反転すると、グンと信号があがり、ビーム反転機構が活躍です。その後も、EA9とかEA8、AFの9GとかとWkd出来ましたので、前のアンテナよりも飛んでいる感じはします。
まだ、ハイバンドの方であまりQRVしていないので、その辺りは次回のレポートをお楽しみに。 実際の各バンドでもSWRのデータもまだ設定だけで、測定していませんので、その辺りも紹介して行きます。